2013年02月09日

007 水野美術館の雪吊り

冬といえば日本庭園だ!ということで、水野美術館に行ってきました。

四季のある日本で生まれ、磨かれた様式だから、
いつ見ても美しいんですよねicon06
春は桜、夏は木漏れ日、秋は紅葉、冬は雪



立派な門を通って美術館のエントランスに入ります
007 水野美術館の雪吊り


右手に築山(つきやま)が見えます。
信州の山々を表現しているのでしょうね。
人工的に土を盛ることで、空間に奥行きを出す効果が。
土留めにもなっている石がカッコイイ!!!
007 水野美術館の雪吊り


建物の裾には池が。
池のほとりにある根曲がりの赤松がとても立派。
手前の芝生は、平たくなめらかな曲線を描いていて、
広々とした空間をつくりあげます。
007 水野美術館の雪吊り

庭園の主役は赤松と雪見灯篭
赤松には「雪吊り」がかけられています。
私は地元が北陸なので、特に身近なのですが、
雪吊りは、木々を雪の重さから守るために柱から枝に縄をかけ支えるもので、
冬の庭を彩る飾りともなります。
庭師の腕のみせどころ!青空にぱっと広がる円錐形が美しい
007 水野美術館の雪吊り

見事な滝石組
流れの水際の石も立派ですねえ。ハアハア。
使ってるのは地元の石かな?
007 水野美術館の雪吊り



建物の中から、庭園正面の景です。
池の水面に庭園が映っていて見事。
007 水野美術館の雪吊り


ここの庭園のすごいところは、後背の樹林で街のごちゃごちゃを隠しつつ、
築山や刈り込み、景石でうまく高低差をなじませているところですね。
いわゆる「近景」「中景」「遠景」というやつなのですが、
この3つの景をバランスよく配合し、自然の風景を凝縮して表現しています。
007 水野美術館の雪吊り


庭園の平面図、館内に展示されていたものを撮影&画像処理しました。
庭園の施工は「林業笠原造園株式会社」という
長野市の造園業者さんが行われたようです。
設計は不明、、、
建築は宮本忠長建築事務所の設計なので、地割等だけ指定して、
あとは造園会社にお任せって感じかしら?うーむ。
007 水野美術館の雪吊り

美術館のロビーに椅子が並べられているので、
のんびりお庭を楽しむことができます。
007 水野美術館の雪吊り



今期の美術展示「新春を祝う」
おめでた~な感じでした。
富士山!松!梅!っどーん!
(美術は好きなだけで詳しくないので微妙なコメントw

同時開催の市松人形展が良かった~
古い着物を人形の着物にリメイクしたものですが、
一体一体に思いがこもっているのが伝わってきます。
娘もゴキゲンで見てた(^-^*)


美術館併設のイタリアンレストランは
食品会社が経営母体だけあって、おいしかったし、価格もお手ごろでした★
庭を見つつ大好物のピザを食べる至福の時間をすごせました。
はっぴーはっぴー。



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Posted by モユ at 21:46│Comments(0)日本庭園
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