2013年12月08日

132 都市緑化について日ごろ感じていること

記事131に引き続いてもう一本。
長野市緑を豊かにする委員会の応募の際に
「都市緑化について日ごろ感じていること」という課題で
800字の小論文を書きました。

行政に提出しただけで日の目を出ないのはもったいないので、こちらに掲載します。
街路樹マニアの独り言ですが、よければ読んでくださいませ。


Title 街路樹の緑を守り、育てるためにできること

 長野市は四方を山に囲まれおり、豊かな自然に恵まれているが、街の中にも多くの緑がある。普段生活する上で最も目に付くのは「街路樹の緑」だ。街路樹は景観の向上だけでなく、環境保全や防災、環境保全にも役立っている。

 市内の街路樹を観察すると色々な樹種が植えられていて、季節ごとに様々な表情があることに気づく。春はコブシやレンギョウの花、夏はプラタナスの緑陰、秋はケヤキの紅葉、冬は落葉樹の樹枝が美しい。

 街路樹を管理するために市では愛護会が設けられているが、まとまった人数での活動に加えて報告書の提出を行うのは市民にとって少しハードルが高いように感じられる。他県の自治体には「街路樹の里親制度」がある。これはボランティアを基本とし、一定のルールに則って自由に市民に街路樹の植栽枡の管理を行ってもらう仕組みだ。

 緑育を通じて緑化の知識を持つ市民(緑育マイスター)が増えている今は、新しい仕組みを立ち上げるのに丁度よい時期なのではないか。緑化の知識を活用できる場所が身近にあることは、学ぶ上でもモチベーションになる。

 「名を知るは愛のはじまり」という言葉があるが、興味を持ってもらうためには、相手のことを知ることが欠かせない。市民に街路樹の名前や役割を知ってもらうことでより積極的に清掃や花植え活動に参加してもらえるのではないか。

 長野市緑を豊かにする計画の基本方針3-4には「緑の情報発信」が謳われているが、街路樹においても、ぜひ更なる情報提供の充実に努めていただきたい。街路樹マップの作成や住民を対象とした学習会を開催してはどうか。街路樹愛護会の活動報告もインターネットで読めるとよい。
 
 街路樹は都市の顔であり、地域のシンボルだ。北陸新幹線の開業や東京オリンピックを将来に見据え、今後は県外・国外からの観光客の増加も見込まれる。街にあふれる美しい緑でおもてなしすることで、長野がより魅力的な都市となることを期待している。
(文字数800)





長野駅前通りのハナミズキ

都市景観をより魅力的にするためには街路樹が欠かせません。
公園に力を入れるのも重要だけど、
普段目に留まることの多い街路樹にこそ、たくさんの手間とお金をかけてあげても
いいんじゃないかなーと個人的に思っています。  


Posted by モユ at 22:41Comments(0)街路樹

2013年05月25日

053 シナノキの並木

ぼんそわーヾ(´▽`)ノ

今日取り上げるのは信濃の語源となったシナノキです。
名前が有名の割りにどんな木か知らない人が多いのでは?


長野駅前から西に伸びる道路に植えられているのを発見しました。
よく通る道なんだけど、よく見てみないと気付かないものですね。


樹種の特定のポイントは枝先に付いたヒラヒラした葉(苞葉)です。
苞葉は種を遠くに飛ばすための翼の役割をします。
花はまだツボミでしたが、咲くと良い香りがするそうですよ。


大きめの葉が付いた枝が垂れ下がるのでモッタリした印象です。
モリゾー系。



シナノキの仲間にはボダイジュもあります。
これもまた、名前は知られているけど実際の姿は知られていない木ですね。
りんでんば~む♪ですよ。


今日は6月8日(土)に行われるびんずる市の説明会で善光寺さんにも行ってきました。
東庭園はツツジが見ごろでしたよ。


この辺りの砂利敷の広場をメイン会場に、70店ほどが出展するようです。
要綱ではスペースの大きさは2m×2mだったのですが、今回は3m四方まで使ってokとのこと。


どんな出展者がいるのか、当日まで分からないのでどきどきわくわくです。
飲食系も充実してるといいな!


開催日まで残り二週間となりましたが、実際に作業できる時間は短いのでちゃっちゃと進めるですよ~

(大人の文化祭のコンテストは納得いく作品をつくる余裕がないので今回は辞退しました。
(ギリギリまで迷ったけど、中途半端は良くないからね。。  


Posted by モユ at 22:08Comments(2)街路樹

2013年05月07日

045 ターミナル通りのハナミズキ

新緑の季節、街路樹を見るたびにあれが咲いたこれが出たと
目を光らせているモユでございます。

長野の街路樹で特に多く植えられているのはハナミズキです。

長野駅からバスターミナルへ向かうターミナル通りでは
樹高が高く、コンディションの良いハナミズキを見ることができます。


ターミナル通りの正式名称は長野県道376号長野停車場岡田線で、延長400m程の短い道路です。
このあたりは長野の金融街になっているので、銀行や証券会社がズラーリ。
バス停もオシャレなデザイン。


まっすぐ進むと長野駅!



ハナミズキは漢字で書くと花水木ですが、
同科で近縁種のミズキは春先に枝を切ると樹液が滴るほど
水を吸い上げる力が強く、芽を出すのに大量の水を必要とします。

道路沿いで枯れてるハナミズキ見たことありませんか?
あれは夏場の水切れのせいです。乾燥にはそんなに強くないの。

ハナミズキは成長が緩やかで樹形がまとまるので剪定の手間が少なく、
花も綺麗だから大量に植えられているのですが、
植えっぱなしにせず、ちゃんとメンテナンスして頂きたいものです。

ハナミズキは枝先にちょんちょんっと花が咲きますね。
葉と同時に展開するので、緑と白のコントラストが美しいです。



長野のハナミズキの街路樹は紅白植えが多いですね。
花色で遊べる街路樹って他に無いので、見ていて楽しいです。

県庁通りも紅白のハナミズキ。今が見ごろですよー!
  


Posted by モユ at 22:58Comments(0)街路樹

2013年04月07日

029 コブシの並木

今日も花冷えの一日でしたね。
雨が降ると花粉が少なくて快適!植物も生き生きとしています。

前から待ち望んでいた、コブシの並木がついに満開になりました。
五輪大橋のたもとから三本柳へと、東西に長~くコブシが植えられています。

ここの並木の樹高・密度が絶妙だし、道幅も広すぎない。
そして突き当りには山が見えるヾ(´▽`)ノ
長野でも、トップクラスに美しい道なんじゃないかな!


のんびり歩きたくなる道です。
犬の散歩してる人にいっぱいすれ違うよ!(重要ポイント


花弁の裏に入るピンク色のラインがラブリー。



娘といつも遊びに行く小さな児童公園も、コブシが満開


ベニコブシは花弁の枚数が多くてゴージャス('-'*)


自分で登れるようになりました。
  


Posted by モユ at 21:49Comments(0)街路樹

2013年01月24日

002 県道372号線のシラカシ並木

普段はなにげなーく見過ごしているけど、「街路樹」は景観を構成するとても重要な要素です。
街を彩るだけでなく、風や熱さ・寒さを緩和する効果もある働き者!

長野では寒さに強い落葉樹が街路樹に多く使われていますが、
今の時期には見た目的に寂しいので、
冬でも葉が落ちない常緑樹の「シラカシ」並木を紹介します('-'*)



場所は県道372号線の上千田交差点から荒木交差点のあたり。
沿道にはビッグハット、水野美術館、長野赤十字病院、信大工学部などがあります。
001で紹介した丹波島橋もこの近く。


信大グラウンド沿いの名物★街路樹ミルフィーユ(勝手に命名)
奥からヒマラヤスギ→イチョウ→マサキ→シラカシ→サツキツツジですね。
植物が重なって見えることでお互いを引き立てあってるワー。
マサキの足元の石積みもgood!



シラカシはいわゆる「どんぐりの木」で、ほっとけば20mくらいまで成長します。
葉っぱは細くてつやつや。



日赤のあたりには大きいシラカシがあって、下にどんぐりがいっぱい転がってます。



シラカシの足元に植えられている低木はニシキギ。

ニシキギは漢字だと「錦木」と書くのですが、名前の通り、秋には真っ赤に紅葉します。
世界三大紅葉樹のひとつなんだって!紅葉してないときはめっちゃ地味なんだけどw
枝に翼(ヨク)と呼ばれるコルク質の羽が付くので、
葉が落ちた姿はユニークで面白いヽ(゚▽゚*)




舗装はインターロッキングと呼ばれるコンクリートブロックの一種。
マンホールがりんごの意匠でカワイイ('-'*)




街路樹シリーズは色々目星を付けているので、
花が咲いたり、新緑が出始めたぐらいになったらまた随時紹介します♪  


Posted by モユ at 20:19Comments(0)街路樹